この記事ではアルトコインを含む暗号資産(仮想通貨)投資における情報取集に役立つオススメのツールを紹介しています。
目次
情報取集で大きく結果が変わる世界
暗号資産(仮想通貨)投資は、知っているか知らないかで大きく差がつく世界です。
特に、市場が成熟していない現在の状況では、いわゆる「効率的な市場」とはなりにくく歪みが生じます。「効率的な市場」とは、すべてのコインの価格が入手可能なすべての情報を反映している状態を指し、株式市場などでよく使われる用語ですね。
この歪みこそが投資チャンスとなるわけですが、そう簡単にたどり着くことはできません。
我々のような一般投資家は、限られた情報の中で、
- 開発者の善悪
- プロジェクトの善し悪し
- SNSを通じた過剰な宣伝
などを判断し、投資判断を行う必要があります。
今回は、アルトコイン投資を含む暗号資産(仮想通貨)投資において役立つ情報収集ツールをご紹介します。
興味のあるものから触ってみて、ご自身の投資判断に役立てて頂ければ幸いです。私も実際これらを利用しています!
1: Altcoin Season Index
こちらのツールはビットコインとアルトコインの一定期間のパフォーマンスを比較して、市場の盛り上がりを比較するツールです。
過去30日, 90日, 1年間において、パフォーマンスTop50のアルトコインの75%がビットコインよりアウトパフォームする場合に「Altcoin season」と判定される仕組みです。
期間が長めのデータを使うので、一過性に上昇したようなコインは排除される特徴があり、アルトコイン市場の盛り上がりを短中期的に捉えることができます。
アルトコイン投資の1つの考え方として、「ビットコイン保有枚数を最大化する」という考えがあり、よりパフォーマンスが高い市場で運用することは、最終的にビットコイン保有量を高めることにつながります。
2: CryptoQuant
このツールは、ビットコイン・イーサリアム・ステーブルコイン、そして、アルトコインの資金の流れをビジュアル化してくれます。
暗号資産市場におけるあらゆる資金の流れを客観的に眺めることが可能です。暗号市場への資金流入はより価値の拡大が期待できる一方で、資金流出は市場の縮小を意味し、資産ポートフォリオにおける比率も調整することが必要でしょう。
そういった意味で、このツールは中長期的に役立つツールと言えます。
3. CoinMarketCal
こちらのツールは、各コインの重要イベントを表示・検索できるツールです。
暗号資産市場においては、ハードフォークをはじめ、機能アップデート・ミーティングなど重要イベントがある直前には価格が上昇しやすい傾向にあります。このようなタイミングを見逃さないようにする上で、このようなカレンダーツールは非常に有用です。
特に、アラート設定やGoogleカレンダーなどへ追加を活用すると良いでしょう。
4. glassnode
こちらは、On-chainのビットコインとイーサリアムのマーケット指標を提供してくれます。
On-chainとは、ブロックチェーンを利用した取引のことを意味します。反対にOff-chainはブロックチェーンを利用しないサービス管理者のデータベースで管理されるような取引を指します。
このサイトでは様々な指標が提示されるので、全てを紹介することはできませんが、例えば、NUPL(Net Unrealized Profit / Loss)を使うと相対的に安い価格でビットコインを買うことができます。
NUPL(Net Unrealized Profit / Loss)は、未実現利益と未実現損失の違いを調べて、ネットワーク全体が現在利益または損失の状態にあるかどうかを判断する指標です。つまり、今現時点ですべてのビットコインが清算された場合に、利益が出るのか損失が出るのかを判定することができます。
こういった指標がいくつも見られますので、自分で良い投資指標を探すのも面白いです。
5. Coin Dance
このツールは、ビットコイン関連のハッシュレート・ネットワークノード・トランザクションなどのデータを閲覧することができます。
ビットコインは暗号資産市場を支える基軸通貨とも言えます。ビットコインが安定的に稼働しているかどうかは暗号資産投資するか否かの判断にとても重要です。
これらのデータは、ビットコインがどの位取引されているか、どのくらいマイニングされているか、それらがどの国で行われているかなどを知ることができます。ざっくりと全体感を知るのに有用なツールです。
6. LunarCrush
こちらのツールは、ソーシャルメディアなどの情報をAI・機械学習による手法を用いて収集し、世の中の注目度を数値化してくれるツールです。
我々のような一般投資家は、「誰かがSNSで言っていた」的なところから情報収集を始めることが大半だと思います。誰かが言い始めるのを私たちが目にしているとき、世界的にはより多くの人がその情報を目にしている状態であり、そのような状況を可視化してくれるのがこのサイトです。
また、超短期トレードにおいてはトレンドに乗ることは重要で、そのトレンドはほとんどが一時的なSNSの盛り上がりを発端としている可能性が高いと思われます。
このようなトレンド発生のきっかけを見つけるのに役立つツールです。
7. ByBt
▶︎ByBt
このサイトでは、複数取引所のデリバティブデータを閲覧することできます。
特に、先物価格は現物価格にも影響があるとされていますので、チェックすることに意義はあります。上記で紹介したCryptoQuantは主要コインのみでしたが、こちらは様々な種類のコインについてロング・ショートポジションなどを参照することが可能です。
この他にも暗号資産ファンドとして有名なグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の保有残高、コイン保有比率などを見ることも可能です。
8. CryptoPanic
こちらは、暗号資産関連のニュースをある程度の信頼性があるニュースサイトやソーシャルメディアから自動収集してくれるサイトです。
ぱっと見の画面がめちゃくちゃとっつきにくいのが特徴です笑
いくつものメディアから情報収集するのは正直しんどいです。このようなキュレーションサイトでざっと眺めて、重要そうなものや注目を集めているものをピックアップして見ることは、時間の節約につながります。
9. Messari
▶︎Messari
こちらは、各コインのマーケット情報を一覧できるサイトです。
このサイトの特筆すべき点は、「Screener機能」です。自分の好みの指標を加えて、フィルターをかけたり並び替えが可能です。こういった機能はなかなか利用できるサイトがないので、自分の好みの銘柄を探したりする場合に重宝しています。
10. TradingView
こちらは、クラウドベースのチャート分析ツールです。
チャート分析の他に、暗号資産のトップトレーダーのポジションやポートフォリオを学ぶことができますので、そういった形での利用方法もありだと思います。
効率的に情報収集して機会をキャッチしよう
この記事ではアルトコインを含む暗号資産(仮想通貨)投資における情報取集に役立つオススメのツールを紹介しました。
- Altocoin Season Index
- CryptoQuant
- CoinMarketCal
- glassnode
- Coin Dance
- LunarCrush
- ByBt
- CryptoPanic
- Messari
- TradingView
冒頭でもお伝えした通り、暗号資産(仮想通貨)投資は、知っているか知らないかで大きく差がつく世界です。
しかも、こういった情報は待っていても入ってくるわけではなく、自分で収集しに行くしかありません。
今回の記事が、私たち一般投資家の投資機会を増やすことに繋がるといいなと思います。
是非、ご自身独自の使い方を見出してください!
それでは、幸運を祈ります。