アルトコインの種類とその特徴

この記事では、アルトコインの種類と特徴についてざっくりと俯瞰してみます。

注意!

この記事は3月上旬に調査した内容を元に構成されています。アルトコイン市場は変動が大きく、現在の状況と異なる場合があることをご了承ください。

アルトコインは何種類?

CoinMarketCapによると、 2021年3月上旬現在、アルトコインの種類は

4219種類

が確認できました。
なんと4000種以上。しかも、日々増加している状況です。。。

実際は現れては消えという状況なので、自分の大事な資産を投資しする対象はかなり慎重に選ぶ必要があります。

1つの重要な指標としては、多くの人が投資しており十分な流動性が確保されていることが挙げられます。

そこで、この記事では時価総額ランキングを元にアルトコインの種類と特徴をざっくりと比較してみたいと思います。

アルトコインの種類と時価総額

2021年3月現在、暗号資産市場はおよそ168兆円となっており、そのうちビットコインが約61%を占めます。つまり、アルトコイン市場は全体の39%で約65.5兆円です。

ここで認識しておきたいのは、アルトコインは4000種類以上あるのにこの割合ということです。

実際に2021年3月上旬での暗号資産の時価総額TOP100を並べてみました。

暗号資産の時価総額TOP100

ご覧頂ければわかる通り、1位のBTC(ビットコイン)がダントツで、2位ETH(イーサリアム)が続きます。この上位2つで時価総額の約72%に相当します。

それ以外は。。。上位10くらいまでしかバーが見えません(笑)

BTC(ビットコイン)を除いて縦軸を拡大してみます。

アルトコインの時価総額TOP99

アルトコインの中ではETH以外は本当にどんぐりの背比べ状態です。

こういった観点からまずは、アルトコインの中で上位TOP10くらいまで把握できれば十分だと思われます。

アルトコインの時価総額ランキングTOP10(3月上旬時点)

それではアルトコインの時価総額TOP10を見てみましょう。

アルトコインの時価総額ランキング(2021年3月上旬時点)

順位ロゴアルトコイン /単位時価総額(兆円)取引所
1Ethereum/ ETH19.9海/日
2Cardano/ ADA4.27
3Binance Coin/ BNB4.13
4Tether/ USDT3.84
5Polkadot/ DOT3.70
6XRP/ XRP2.22海/日
7Litecoin/ LTC1.37海/日
8Chainlink/ LINK1.35
9Bitcoin Cash/ BCH1.09海/日
10Stellar /XLM1.04海/日
2021年3月上旬現在。https://coinmarketcap.com/ より時価総額を参照。

TOP10に入る目安はおおよそ1兆円が目安であることがわかります。

アルトコインの中ではETHが約33%を占め、上位10位までで時価総額の70%に相当します。

ちょっと意外だったのは、時価総額トップ10の中でも半分は国内の取引所で扱われていないことです。国内取引所での取り扱い数も増加傾向なので、いずれは含まれるかもしれませんが、取引したいコインによって取引所は選ぶ必要があります。(*こちらに国内取引所の比較記事があります。)

アルトコインの分類

アルトコインはその目的に応じて大きく5つに分類できます。
ただし、言葉の定義通り解釈すると重複して分類されるものもあるので、大まかに比較する参考としてください。

決済通貨・決済システム

ドルや円のように、決済や送金をメインの目的としたアルトコインで、最も想像しやすい利用目的でしょう。

ここにはBTCが含まれほぼ市場が独占されていますが、アルトコイン時価総額トップ10の中では、XRP(XRP)、LTC(ライトコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、XLM(ステラルーメン)が含まれます。

このジャンルの代表的な比較ポイントとしては、大きく下記の2つがあります。

  1. 処理速度を上げ、いかに大量取引の即時決済を可能にするか
  2. 取引増加に伴う手数料増加にいかに対応するか

これらをどのように解決するのか、その結果どうなるのかというのが投資判断の1つになり得ます。

ステーブルコイン

ステーブルコインはその名の通り、暗号資産(仮想通貨)の価値安定を目的としたアルトコインです。

貨幣の目的の1つとして「価値の保存」がありますが、時価総額の高いBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)ですら変動率が他の資産アセットと比較して高くなっています

その課題を解決するために、ドルなどの法定通貨や他の暗号資産(仮想通貨)の担保、またはスマートコントラクト技術によって価値の安定を目指します。

例としてドル価格と連動するUSDT(テザー)の1年間の価格変動をみてみます。

BTCやETHが大きな上下動をしているのに対して、USDTは滑らかな動きですね。

スマートコントラクトプラットフォーム

スマートコントラクトとは、特定の条件を満たす取引を自動で実行するプログラムです。

この仕組みが利用できる土台(プラットフォーム)を提供するのがこのアルトコインの種類に該当します。

このプラットフォーム上で様々なアプリ展開や独自トークン発行が可能です。

次に紹介するDefiトークンはこのスマートコントラクトプラットフォームを元に構築されていることが多いため、Defiトークン発展の鍵を握ります。

アルトコイン時価総額トップ10の中では、ETH(イーサリアム)やADA(カルダノ)がここに分類されます。

Defiトークン

Defiとは、分散型金融(Decentralized Finance)の略で、ブロックチェーン技術を利用した金融関連プロジェクトの全体を指しています。

つまり、Defiトークンは暗号資産(仮想通貨)を利用した金融業務の実現を目的としたアルトコインです。ステーブルコインもこの中に含まれますが、性質の違いから分けて記載しました。

具体的には、暗号資産(仮想通貨)の貸し借り(Lending)や取引所を管理者不在の状態で実現することなどがあります。特に分散型取引所(Decentralized Exchange, DEX)は、すでに注目されている領域の1つです。

アルトコイン時価総額トップ10の中では、BNB(バイナンスコイン)やLINK(チェーンリンク)がここに分類されます。

Non-fungibleトークン (NFT)

Non-fungibleとは「代替できない」という意味で、所有権を明確にすることを目的にしたアルトコインです。

相互運用(交換)・分割・破壊ができないようになっており、かつ、固有の識別子で検証できるという点が著作権やレアリティの保護と非常に相性の良いものとなっています。

時価総額ランキング上位には入ってきませんが、CryptoPunks(クリプトパンク)は2017年に発行された最も初期のNFTとして有名です。

時価総額TOP10のアルトコインの特徴

それでは時価総額TOP10の特徴をざっくりと比較してみます。

BTC(ビットコイン)との違いも意識してみるといいと思います。

時価総額TOP10のアルトコインの特徴 *右にスライドできます。

順位ロゴアルトコイン /単位時価総額(兆円)目的管理方法発行上限特徴
1Ethereum/ ETH19.9スマートコントラクトのプラットフォーム非中央集権的なしスマートコントラクト(契約の自動実行)
2Cardano/ ADA4.27スマートコントラクトのプラットフォーム非中央集権的450億枚・オンラインカジノ開発が起源
・システム分割したスマートコントラクト
3Binance Coin/ BNB4.13Binanceで基軸通貨
分散型取引所(DEX)
非中央集権的
(Binance)
2億枚・ERC20トークン
・Binanceでの取引でメリット
・4半期ごとにバーン
4Tether/ USDT3.84暗号資産の価値安定化
(ステーブルコイン)
Tether Limited社なし・ERC20トークン
・Tetherとドルの価値を一定に
・仮想通貨間取引の媒介
5Polkadot/ DOT3.70分散型Webの実現
異なるブロックチェーンの相互運用
非中央集権的1000万・ETHと対比されETHキラーと呼ばれる
・個人情報の自己管理
・透明性が高い
6XRP/ XRP2.22電子決済システム(法人・海外送金)XRP Ledger1000億枚・処理速度が速い
・低コスト
・2020年より訴訟問題あり
7Litecoin/ LTC1.37電子決済システム非中央集権的8400万枚・BTCと類似
・トランザクション確認時間がBTCより短い
・ライトニングネットワーク対応
8Chainlink/ LINK1.35ブロックチェーンの外部連携
(Defiトークン)
非中央集権的
(SmartContract Chainlink Ltd)
10億枚・ERC20トークン
・スマートコントラクトの接続性問題に対処
・SWIFT(国際銀行間通信協会)と連携
9Bitcoin Cash/ BCH1.09電子決済システム非中央集権的2100万枚・BTCより派生
・スケーラビリティ対策で大きなブロックサイズに
10Stellar /XLM1.04電子決済システム
(個人向け)
Stellar Development Foundation500億枚・処理速度が速い
・IBMと提携
2021年3月上旬現在。https://coinmarketcap.com/ より時価総額を参照。

このように開発の目的や管理体制、発行上限の有無などに焦点を当てると他のコインとの違いが見えやすくなります。

ここでは個別の細かな点は割愛しますが、こういった観点で横並びで比較し、応用範囲や役割の重なりから、各アルトコインの未来や抱えるリスクなどを想像すると投資先の選定として役立ちます。

▶︎アルトコインのコンセンサスアルゴリズムの種類・特徴・比較

自分の好きなアルトコインへ投資してみる

最後にこちらをみてアルトコインへ投資してみたいと思った方への情報です。

アルトコイン投資をはじめるには、まず取引所を選ぶ必要があります。

取り扱いコインは販売所・取引所によって異なるので、まだ決めていない方はこちらの比較記事が参考になると思います。

また、より多くのアルトコインへ投資する際には海外取引所を選択する必要があります。

金融庁からは推奨されておらず、税金計算もややこしくなりますので、自己責任で判断していただければと思います。

それでは、幸運を祈ります。

最後まで記事を読んでいただき、誠にありがとうございます。「役にたったよ」と感じて頂けたら、下記クリックでこのブログを応援して頂けないでしょうか。
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